2023年08月16日
8月21日に開催されるサマーセール1日目に、当場から生産馬4頭の上場を予定しています。
今回は上場番号№41アルレガーロの2022(牝、父キタサンミカヅキ)を紹介させていただきます。
本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。
【8月3日現在】体高156cm 胸囲178cm 管囲20.0cm 馬体重450kg
本馬は現在、当場と同じ町内の育成場である育成公社さんに預けて、セール当日に向けてセリ馴致をしていただいてます。
母アルレガーロの産駒のなかでも、本馬は牝馬ながら明らかに馬格に恵まれていて、この点は父キタサンミカヅキの馬体的特徴が良く出ていると感じています。
そのアルレガーロにはこれまで3頭のローレルゲレイロ産駒を産んでもらって、そのうちハディアはJRAで2勝のほか、高知競馬で5勝するなど地方に転籍してからも堅実に走ってくれています。
本馬は父がキタサンミカヅキで、ローレルゲレイロとキタサンミカヅキはいずれもキングヘイロー産駒なので、本馬と半兄ハディアとは血統的に3/4同血という関係になります。
当場では以前からキングヘイローの血を引く馬を多く生産していますが、それはキングヘイローの血統にDrone≒Halo≒Sir Ivorという強力な相似クロスが存在するからです。
もともとはキングヘイローの母グッバイヘイローがHalo≒Sir Ivorの相似クロスを持っていて、そこにDroneを持つダンシングブレーヴが配合されて生まれたのがキングヘイローでした。
これら3つの血脈は、それぞれの父系がturn-toに遡る点で共通していて、またこれら3頭の母方にMahmoud×Pharamondの組み合わせがある点も同じです。
この血統的特徴を持つキングヘイローを父に持つキタサンミカヅキに対して、Haloの血を引くアルレガーロを配合したことで、血統的にはDrone≒Halo≒Sir Ivorの相似クロスを継続強化した配合になると考えています。
それ以外にも、本馬の血統的特徴という意味ではダンシングブレーヴ≒Storm Catによる相似クロスも上げられると思います。
いずれも2代父がNorthern Dancerであり、それぞれの母方にはSir Gaylord≒Secretariatの存在もあります。
そのほかにも血統的親和性の高い部分もあることから、ダンシングブレーヴ≒Storm Catの相似クロスも本馬の血統的長所ではないかと考えています。
父がダート馬のキタサンミカヅキであること、さらに本馬がその父譲りの馬格をしている点を考慮すると、本馬もダート適性の高い馬だと言えるでしょう。
キタサンミカヅキ産駒は初年度産駒が明け2歳であり、地方で勝ち上がっている産駒がいるわけですが、その傾向から本馬に関してもダートの短めの距離に適性があるのかもしれません。
この牝系らしい気の強さに加えて、馬格のある牝馬らしくどっしりとした面もあります。
リーズナブルな価格設定にしたいと考えていますので、JRAのみならず地方競馬の馬主関係者の皆様にもご注目いただきたい一頭です。
本馬に関してお問い合わせがございましたら、牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。
当場から折り返し連絡させていただきます。
【関連記事】
【サマーセール】№83オーシャンフリートの2022(牝 父モズアスコット)
【サマーセール】№162スルターナの2022(牡 父キタサンブラック)
【サマーセール】№229ハーランズワンダーの2022(牡 父ダンカーク)