2023年12月19日
12月も下旬を迎えようとしていますが、クラブ募集馬2頭の近況をお伝えいたします。
まずはローレルクラブ募集馬であるファーストチェアの2023からです。
11月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。
【体高】144cm 【胸囲】164m 【管囲】18.6cm 【馬体重】343kg
前回の近況報告では当場平均より一回り大きな馬体とお伝えしましたが、今回はより当場平均に近い数字になります。
非常に順調な馬体の成長を遂げている一頭で、今後もこの成長曲線を維持してほしいと考えています。
牝馬にしては飼い食いも良好なタイプで、どちらかと言えば太り過ぎないように気を付けている状況です。
この1ヶ月で精神的な成長も見られて、放牧時や集牧時に見せる我儘な面も以前に比べて解消されてきました。
心身ともに成長を感じさせる1ヶ月だったと言えますし、来月から1歳になりますが現時点で不安材料はありません。
次に、ターファイトクラブ募集馬で満口にしていただいたゼフィランサスの2023の近況を報告いたします。
11月末日時点での本馬の測尺は、以下のとおりです。
【体高】142cm 【胸囲】154m 【管囲】18.3cm 【馬体重】290kg
数字を見る限り体高が伸びていますが、実際に見ても10月の頃よりも重心が上がり気味な印象を受けます。
10月末に比べて胸囲や管囲にそれほど差異が認められませんが、馬体重が20kgほど増えているように数字以上に成長を感じる1ヶ月でした。
本馬は、放牧地が雪で覆われているときは青草が食べられないので厩舎での飼い食いも良好ですが、少し暖かくなるなかで雪が解けて青草が食べられる状況だと厩舎での飼い食いはそこまで良好とは言えません。
馬体がそれほど大きくないので飼い葉の量も多くは食べられませんが、これに関しては飼い葉をたくさん食べる傾向にある厳冬期を利用して改善したいと思っています。
相変わらずキビキビと軽やかに歩く馬で、当場から巣立って育成場やトレセンに入ってからのほうが評価が高くなりそうなタイプだと見ています。
この2頭は順調に昼夜放牧できていますが、最近の天気は寒暖の差が大きく、当歳馬のなかには熱発をして一時的に舎飼いにする馬がいたりと少し不安定な1ヶ月でした。
むしろ寒いならば真冬日がずっと続くくらいのほうが、意外と馬の体調は安定するものです。
もう少しでそういう季節になりますから、2頭を含めて当歳馬全体がなんとかこの時期を乗り越えてくれるように、これからもしっかりと飼養管理に努めていきます。