2024年05月26日
5月25日京都第11RのG3葵S(1200)に、当場生産馬のピューロマジック号が出走しました。
前走はリステッドのマーガレットSで2着していたものの、やはり重賞ともなると層も厚く、レースでは8番人気で臨むことになったピューロマジック。
パドックでは相変わらずチャカつき気味でしたし、馬場も先出しするなど気性面への対応策も講じていたようです。
レースではスタートで躓いて出たものの、相変わらずのスピード能力で一気に先頭に立って、そのままレースを進めていきます。
道中も先頭のまま直線を迎えると、他馬が寄ってきたのを合図に鞍上の横山和生騎手からゴーサインを出されて、さらにもう一伸びして後続を引き離しにかかります。
結局、最後まで他馬に抜かせず、2着馬に1馬身1/4差をつけて優勝しました。
タイムもレースレコードタイの1:07.1という早い時計でした。
馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。
本馬は、2022年のセレクションセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。
セール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。
【1歳時のピューロマジック】
現地で伺った陣営の話しだと将来に向けていろいろ教えることも想定していたようですが、ゲート裏の雰囲気ではなかなか難しそうとのことだったので、結局いままで通りのピューロマジックのレース展開になりました。
結果的に優勝することができたので、改めて彼女のスピード能力の高さを感じることができたレースでもありました。
一方でまだクリアすべき課題もあり、今後の彼女がどのような成長を見せてくれるか期待しながら見守りたいと思います。
私自身は現地まで応援に行って、ありがたいことに表彰式に参加することができました。
当日はストライキがあった日ですが、改めて競馬が開催されたことに深く感謝しているところです。
なお、彼女の父アジアエクスプレスにとっては、産駒による初めてのJRA重賞制覇でした。
当場も役員牧場を務める優駿スタリオンステーション繫養の種牡馬の仔で重賞制覇できたことは、本当に嬉しかったです。
今年は種付頭数も昨年以上に増えているようで、ここにきて重賞勝ち馬も出てくれたので、さらに種付頭数が伸びてくれるかもしれません。
メディーヴァルやドンアミティエといったJRAのOP馬や南関東のハセノエクスプレスといった生産馬がいるなど、当場にとってアジアエクスプレスは相性の良い種牡馬です。
ピューロマジックもその相性の良さから生まれてくれた馬ですが、次走以降の彼女のレースにも期待したいと思います。