2024年07月02日
6月30日小倉第11RのG3北九州記念(芝1200)に、当場生産馬のピューロマジック号が出走しました。
このレースには本場の全兄メディーヴァルも出走していて、きょうだい2頭出走ということもあり、私のほうで現地まで応援に行ってきました。
ピューロマジックは前走のG3葵Sを勝っていることもあり、重賞という大きな舞台ではありましたが、3番人気でレースに臨みました。
稍重発表の馬場ではあったものの前走同様にスタートしてからの加速が速く、このレースでもハナに立ってレースを引っ張っていきます。
後続のなかには追われながらピューロマジックに付いて行こうとする馬もいるなか、彼女は自分のペースに持ち込むことで脚を溜めながら、3~4コーナーでは後続に3馬身ほど離して直線を迎えます。
最後の直線を迎えて、鞍上の松山騎手にゴーサインを出されたピューロマジックは先頭で粘りながら、最後は2着馬に1/2馬身差まで詰め寄られたものの逃げ切り勝ちを収めてくれました。
馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。
本馬は、2022年のセレクションセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。
セール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。
【1歳時のピューロマジック】
残念ながら、全兄のメディーヴァルは15着という結果でした。
パドックでチャカチャカしていた妹とは異なり、久々に直接見たメディーヴァルは体つきも堂々とした立派な馬体に成長していました。
精神的にもどっしりしていましたし、馬場もこの馬向きだと思いながら大駆けを期待していましたが、スタートが上手くいかずにそのロスをカバーし切れないままレースが終わった印象です。
ただ、今の彼は心身ともに充実しているように見受けられました。
6歳という年齢ですが、もう一花咲かせてほしいと願っていますし、勝ち鞍のある新潟の千直に向かいたいようなので改めて期待したいです。
当場生産馬のなかで、JRA重賞2勝以上の牝馬はピューロマジックが初めてになります。
しかも3歳のこの時期に古馬相手に重賞を勝ってくれたのも、彼女の将来に向けては良い経験になったでしょう。
この中間は厩舎サイドで本馬の成長、特に精神面の成長を促すような調教を施してくださっていたようです。
重賞という舞台ではスピードがあるだけでは勝つことは難しいですし、重賞連勝などさらに大変です。
今回の勝利は、その厩舎サイドの調整過程と、今回が2回目の騎乗となった松山騎手が彼女のレースにおける特性を活かしてくれたことも大きかったと思います。
次走がどこになるかはこれからでしょうが、将来はG1に挑戦してほしいと期待しているところです。