クラブ募集馬(1歳)3頭の近況

前回から時間が空きましたが、クラブ募集馬3頭の近況をご報告いたします。

まずは、ローレルクラブに提供しているアメージングムーンの2024(牝、父コントレイル)の近況からです。

 

 

【2月末時点】体高152cm 胸囲168cm 管囲19.3cm 馬体重387kg

 

前回同様、相変わらず当場のなかでも一番馬格のあるグループに属しています。

アメージングムーンの産駒は毎世代早生まれが多いので、このような状況になりやすいのもあります。

牝馬にしては重厚感のある馬体をしていて、この点は半姉アメージングハナビに似ています。

飼い食いも牝馬にしては旺盛ですし、それに対する馬体の反応も良く順調に成長しています。

 


 

次に、ターファイトクラブに提供しているメジェルダの2024(牝、父レイデオロ)の近況です。

 

 

【2月末時点】体高147cm 胸囲159cm 管囲18.8cm 馬体重331kg

 

アメージングムーンの2024に比べると数字が寂しく感じると思いますが、例えば当場の1歳馬には同じく147cmの1歳馬がいて、その馬体重はやはり330kgほどです。

ちなみに、馬体の雰囲気が似ている半姉ピューロマジック(2月18日生)は2月末時点で体高148cmで馬体重が350kg弱でしたが、本馬は3月31日生で147cmですから成長曲線としてはほぼ同じだと言えます。

ムダ肉が付かず、馬体のシルエットをそれほど崩さず成長している点は、母メジェルダやピューロマジックの同時期と同じですし、敏感な気性も母譲りのところがあります。

今回報告している3頭のうち2頭が大きな馬格をしているので、本馬が随分と小柄に感じるかもしれませんが、月齢から計算しても、測尺の数字を含めて順調に成長している部類だと思います。

 


 

最後に、ユニオンオーナーズクラブ様にご購買いただいたクラシックスの2024(牡、父キズナ)の近況をお伝えします。

 

 

【2月末時点】体高153cm 胸囲164cm 管囲20.3cm 馬体重384kg

 

2月末時点で体高153cmというのは、当場の1歳馬のなかでも一番大きな数字です。

現時点ではまだ体高のほうが伸びている状況で、幅が出てくるのはおそらく青草が生える時期を迎えてからだと思いますが、それでも横見のシルエットなどは少しずつ厚みが出てきている状況です。

牡馬らしく、管囲も含めて骨格がしっかりとしているので、最終的には立派な馬体重で競馬できるものと考えています。

クラブ会員さんがご見学にいらっしゃった際には大人びた対応を取りますが、放牧地では相変わらず他馬と遊びながらやんちゃな面を見せていて、この牝系らしい気の強さを垣間見せています。

 

クラブ募集馬3頭(当歳)の近況

当場の当歳馬世代も離乳から時間が経過して、成長具合や気性に個性を感じる時期になってきました。

今回はローレル・ターファイト各クラブに提供している当歳募集馬、およびユニオンオーナーズクラブ様の許諾を得てクラシックスの2024の近況も併せてご報告いたします。

まずは、ローレルクラブに提供しているアメージングムーンの2024(牝、父コントレイル)の近況からです。

 

 

【11月末日現在の測尺】体高149cm 胸囲163cm 管囲19.3cm 馬体重364kg

 

当場の現当歳世代のなかで、1番早く誕生したのが本馬です。

そのこともあって、測尺の数字はすべて当場平均を上回ります。

特に体高149cmは当場の現当歳のなかで最も大きく、例えば例年の1歳馬セールに上場される小柄な1歳馬にも見られる体高の数字です。

兄姉との比較で言えば、一番雰囲気が似ているのは現2歳の半姉アメージングハナビでしょう。

そのハナビは新馬戦3着と素質の片鱗を見せていて、未勝利勝ちも視野に入ってきていて、当場としても引き続き期待している一頭です。

本馬の父コントレイルは種牡馬のなかでは少し小柄な部類に入るものの、産駒は総じて小柄な印象は感じませんし、実際に本馬も立派な馬格に成長しそうです。

 


 

次に、ターファイトクラブに提供しているメジェルダの2024(牝、父レイデオロ)の近況です。

 

 

【11月末日現在】体高142cm 胸囲153cm 管囲17.9cm 馬体重293kg

 

アメージングムーンの2024とは逆に、3月31日生まれと当場のなかでは遅めの生まれも関係して、当場平均より総じて低めの数字になります。

母メジェルダが少し小柄な馬体であることが関係してか、メジェルダ産駒は牡牝にかかわらず平均より少し小柄な馬に出やすい印象です。

兄姉との比較で言えば、体高のある現2歳のメロディーロードよりも、本馬は重賞勝ち馬ピューロマジックのほうに馬体の雰囲気がよく似ています。

現在、3月31日生まれの本馬は月齢で言うと8ヶ月齢ですが、2月18日生まれのピューロマジックは8ヶ月齢(とプラス10日ほど)で体高143cm、馬体重300kgでした。

胸囲に関してはピューロマジックが151cmだったのに対して、本馬は153cmだったので、半姉よりしっかりとした馬体にも見せます。

モガミヒメ牝系ほど緩さもないですし、牝馬ながら四肢の筋肉に力強さを感じさせるのも、このきょうだいらしい特徴を受け継いでいる点だと言えます。

 


 

最後に、ユニオンオーナーズクラブ様の許諾を得て、クラシックスの2024(牡、父キズナ)の近況をお伝えします。

 

 

【11月末日現在】体高147cm 胸囲158cm 管囲19.6cm 馬体重341kg

 

脚長の馬体で、胸囲や体重よりも、体高のほうが先に上がっていくタイプの馬です。

一方で、飼い食いに癖が出始めているように感じたので歯をチェックしたところ比較的伸びていたので、この中間に整歯してもらっています。

それ以降は、胸囲も含めて丸みを帯び始めているので、良い成長傾向にあると感じています。

クラシックスの産駒は、放牧地や馬房でも気の強さを前面に出すタイプが多く、本馬も当初はそうでした。

ただ、セレクトセールで現オーナーにご購買いただいて以降、クラブ会員さんにしばしば見学に来ていただくなかで、随分と気性面で成長したように感じます。

関節のつくりや蹄が大きく、脚の長さも考慮すると、十分に立派な馬体に成長すると予想しています。

 

ターファイトクラブ募集馬トキノステラの2023(牝 父アジアエクスプレス)が満口に

当場生産馬でターファイトクラブ募集馬のトキノステラの2023(牝、父アジアエクスプレス)につきまして、先日このブログにて満口近いアナウンスをさせていただきましたが、結局その日のうちに満口扱いとなりました。

ご報告が遅れてしまいましたが、出資会員の皆さまには御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

 

母トキノステラの全姉であるゼフィランサスは、初仔からJRA3勝馬のダンケシェーンを産み、その後は重賞勝ち馬ディープボンドも出しています。

また、もう一頭の全姉クラシックスも初仔ドンアミティエが現在JRAのOPクラスに在籍していて、彼はその血統構成が本馬と同血という関係です。

トキノステラにとって初仔となる本馬は、牝馬ながら約500kgの立派な馬体をしていて、適性に関してはドンアミティエと同じダート短距離が主戦場になるのではと予想しています。

育成場のファンタストクラブに移動してからも順調のようですし、その順調さと丈夫さでコンスタントに活躍できる馬に成長してくれることを期待しています。

改めまして、このたびは多くの会員の方々にご出資いただき誠にありがとうございました。

 

ターファイトクラブ提供馬トキノステラの2023の残口が僅かに

本日、ターファイトクラブのスタッフさんから当場提供馬のトキノステラの2023(牝、父アジアエクスプレス)につきまして、残口が5口とのお知らせがありました。

 

 

本馬は、現在JRAでOPクラスのドンアミティエと同父で、母が全姉妹という関係です。

そのドンアミティエは、先週のOP室町S(ダ1200)で3着と好走してくれました。

調教師の先生からOPでもやれる馬と聞いていたので、苦手な暑い時期を過ぎて、これから本領を発揮してくれそうな気配です。

本馬はドンアミティエと血統構成は同じことから、おそらく彼と同じくダート短距離を得意とする馬に成長するはずです。

本馬への出資をご検討の方は、残り5口ということですので、どうかお早めにご判断くださいますようお願い申し上げます。

 

【ターファイトクラブ募集馬】メジェルダの2024(牝 父レイデオロ)

今年のターファイトクラブの当歳馬募集は、本日10月29日より開始となりました。

当場からはメジェルダの2024(牝、父レイデオロ)を提供させていただきました。

なお、本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【10月29日現在】馬体重273kg

 

馬産地におけるターファイト募集馬ツアーと懇親パーティー、そして先日の東京で開催された募集馬検討会を経て、本日10月29日より本馬を含めた当歳世代の募集が始まりました。

本馬は9月下旬に繁殖分場から1歳分場へ移動して、本格的に中期育成が始まっています。

明るい鹿毛とやや小柄な馬体、そして敏感な部分を持っている気性は、いかにもメジェルダ産駒らしいと言えます。

1歳分場に移動して新しい環境になったこともあり、始めのうちは集牧時でも1歳分場のスタッフから逃げるような面もありました。

しかしながら約1カ月経過して環境に慣れるとグンと大人びてきて、放牧時や集牧時はもちろん、馬房内でもクセなく扱える馬に成長しています。

メジェルダ産駒ということで、敏感な部分は消えることなく持っていますが賢い馬でもあり、しなければならないことを理解している様子です。

私自身があまり時間を取れないこともあって、上記の写真画像は最新ではなく2週間ほど前のものになります。

いま現在は、中期育成仕様の飼い葉を食べるなかでこの写真より丸みを帯びた馬体をしていて、より短距離向きの雰囲気が出ています。

当歳ということで、しばらくは脚長に見せる時期もあるでしょうが、馬体のつくりからすると兄姉同様に短距離~マイル向きの馬体になっていくと予想しています。

 

父レイデオロはダービーと天皇賞・秋を制した一流馬で、サンデーサイレンスの血を持たず、しかも牝系はディープインパクトと同じということで種牡馬入り当初から大きな注目を集めていました。

その彼の初年度産駒が3歳というなかで、まだ重賞勝ち馬がないという状況が、彼の種牡馬成績に物足りなさを感じさせているのでしょうか。

私が北海道での募集馬ツアーの日の夜に開催された懇親パーティーに参加した際、レイデオロの種牡馬成績に不安を抱いているクラブ会員さんが複数いたと記憶しています。

しかしながら、種牡馬ランキングで3歳と2歳世代のみで28位という成績は決して悪くありません。

レイデオロ自身の血統は父キングカメハメハ、母の父シンボリクリスエスそして2代母の父Seeking the Goldと、全体に北米血脈が強い血統パターンです。

血統面から彼の競走能力を少しでも遺伝させようとするならば、少なからず北米血脈を持つ繁殖牝馬との配合が望ましいでしょう。

さらに深くレイデオロの血統自体について言及すると、スピード血脈として後世に多大な影響を与えているMr.Prospectorの血が3×4でクロスされているのが特徴的です。

そこに母方からシンボリクリスエス、すなわちRoberto系の血を組み合わせているのが特徴的だと個人的には思っています。

Robertoの父Hail to Reasonと母Bramaleaは、それぞれMr.Prospectorの母Gold Diggerと相似クロスを形成できる関係にあります。

 

 

いずれの組み合わせも父系はNashua、もしくはNasrullah≒Royal Chargerという近い関係です。

また、母方にBull Dog(Sir Gallahad)とBlue Larkspurの組み合わせを持つ点でも共通しています。

このように、血統的にMr.Prospector系とRoberto系は相性の良い組み合わせです。

馬体のつくりによって芝馬に出ることもあれば、ダート路線で結果を残す馬もいるのがこの組み合わせの特徴です。

レイデオロ自身はMr.Prospector3×4を持ちますが、本馬はそのクロスを継続すべくSeeking the Gold4×5を経てMr.Prospector4*5×6のラインブリードを持ちます。

そのSeeking the Goldですが、母父がBuckpasserであることはレイデオロの血統を考察する上で重要だと思っています。

レイデオロはBuckpasser6×5を持っていて、このクロスからは力強さや底力を感じさせます。

Buckpasserの血は、レイデオロの血統においてはシンボリクリスエスの2代母Tri Argoと相似クロスを形成します。

 

 

父系はいずれもTom Foolに遡り、Buckpasserの母BusandaはTri Argo内のBlue Eyed Momoと同血の関係にあります。

 

 

こうして見ると、レイデオロの血統においてはMr.ProspectorとBuckpasserという2つの北米血脈がキーになっていて、そうなるとMr.Prospector×Buckpasser牝馬から生まれたSeeking the Goldの存在がレイデオロの血統では重要なのかも、と個人的に考えていました。

結果として、レイデオロの配合相手に当場のメジェルダを選んで本馬が誕生したわけですが、それはこの配合でSeeking the Gold4×5ができるのが理由の一つでした。

一方で、違う視点でレイデオロの血統に目を向けると、彼がディープインパクトと同じウインドインハーヘアの牝系出身であることがわかります。

ただ、レイデオロはこれまで述べてきたように全体的に北米血脈が強い血統をしています。

ウインドインハーヘアの血は欧州血脈で占められていますから、レイデオロの全体的な血統パターンからすると彼女の血は異系血脈と見なすこともできます。

すなわち、レイデオロとの配合を考える際には、このウインドインハーヘアの血を異系血脈として強調して血の活性化を図るか、あるいはレイデオロの北米血脈を活かす配合をするか、もしくはその両方を成り立たせる配合を試みるかだと考えます。

 

レイデオロの種牡馬成績を調べるなかで、収得賞金500万以上のレイデオロ産駒43頭の血統に注目したところ、以下のような血統傾向が見られました。

①母方にHalo(サンデーサイレンスを含む)の血を持つ産駒 31頭/43頭

②Mr.Prospectorクロスを持つ産駒 16頭/43頭

③Specialクロスを持つ産駒 10頭/43頭

④ウインドインハーヘアのクロスを持つ産駒 9頭/43頭

⑤母方にDanzigの血を持つ産駒 7頭/43頭

⑥母方にDeputy Miniserの血を持つ産駒 7頭/43頭

⑦母方にStorm Catの血を持つ産駒 5頭/43頭

 

①については、レイデオロ自身がサンデーサイレンスの血を持たないので、この血を持つ繁殖牝馬との配合が可能というのが最大の要因だと思われます。

本馬は、母父ディープインパクトを経てサンデーサイレンスの血を持つので該当します。

②のMr.Prospectorクロスについては、その重要性をすでに指摘しているのでここでは割愛します。

本馬はSeeking the Gold4×5を経てMr.Prospectorクロスを持つので②にも該当します。

③のSpecialクロスに関しては、レイデオロの持つNureyevと、産駒の母方にSadler’s WellsやFairy Kingなどの血がある場合にできるクロスです。

本馬はNureyev自身のクロス5×6を持っていて、正確には③には該当しないのですが、実際このNureyevクロス持ちの血統パターンも43頭中8頭存在します。

④のウインドインハーヘアのクロスに関しては既述しているので、ここでは割愛します。

本馬はこのクロスを持つので該当します。

⑤の母方にDanzigの血を持つ馬に関しては、本馬は該当しません。

そのなかでも、デインヒルの血を経てDanzigの血を持つレイデオロ産駒が多かったのが特徴的でした。

⑥の母方にDeputy Ministerの血を持つ馬に関しては、本馬は母方のフレンチデピュティを経てこの血を持つので該当します。

北米血脈のDeputy Ministerの血が、レイデオロの持つ北米血脈と好相性なのかもしれません。

⑦のStorm Catの血については、本馬は該当するものの、正直なところサンプル数としては少ないと感じています。

それでも、キングカメハメハ系はStorm Catの血と相性が良く、ロードカナロアがその好例です。

 

レイデオロ産駒の産駒傾向を調べた限りでは、本馬の血統パターンはレイデオロの活躍産駒に類似すると思われます。

ただ、クラブ会員の皆さまがご存じのように、メジェルダの産駒は気性的にも競走能力的にも母メジェルダの特徴を色濃く受け継ぎます。

本馬も普段は他馬と同じようなテンションで過ごしていますが、このきょうだいらしい敏感なスイッチは確かに持っています。

このような点を考慮すると、レイデオロの血をうまく受け継ぐ配合にはしたものの、メジェルダ産駒ということで父レイデオロほどの距離は持たないだろうと感じています。

おそらくマイル以下に適性のある産駒に成長すると考えるほうが妥当でしょう。

また、北米血脈が強い配合から生まれているだけに、半兄メディーヴァルやバグラダスがそうであるように、芝・ダートいずれにも適性を示す可能性があります。

実際、レイデオロ産駒の勝ち鞍のうち約1/4はダートによるものであり、少なからずレイデオロ産駒にはダート適性が備わっていると見なせます。

 

本日から始まった当歳馬募集ですが、この記事がクラブ会員の皆さまに出資検討の一助になると幸いです。

本馬は半姉に重賞勝ち馬ピューロマジックを持つ血統でありますし、当場としても大きな期待を持ちながら今後もしっかりと飼養管理に努めていきます。