生産馬2頭がG1で3着と健闘

4月28日の京都第11R天皇賞・春(芝3200)に、当場生産馬のディープボンドが出走しました。

 

 

昨年まで3年連続で2着だったディープボンドは、前走の阪神大賞典で7着だったこともあってか、今年の天皇賞・春を6番人気で迎えることになりました。

現地まで応援に行って、幸騎手という新パートナーを迎えてどのようなレースをするのかと見守っていたら、いきなり好スタートを切って2~3番手あたりで競馬を展開していきます。

道中は内目の経済コースを通りながら、走りなれたコースと距離を折り合いながらレースを進めるディープボンド。

3コーナーあたりから鞍上が促しながら先頭との距離を詰めていきます。

3~4コーナーの下りを利用しながら最終コーナーあたりで先頭に並んだディープボンド。

直線では先頭に立って力強く伸びていくものの、勝ち馬テーオーロイヤルの伸びはさらに素晴らしく、最後は2着馬ブローザホーンにも交わされて3着に終わりました。

7歳という年齢からも正直ピークは過ぎているのでしょうが、それでもまだまだ一線級とやれるだけの能力は示してくれました。

直線で先頭に立って力強く伸びていた姿は、現地で見ていて感動しました。

 

さて、その2時間後の香港シャティン競馬場で開催されたG1クイーンエリザベス二世C(芝2000)には、当場生産馬のノースブリッジが出走しました。

 

 

私はディープボンド応援のため京都競馬場でしたが、ノースブリッジの馬主様たちは現地応援されていたとのことでした。

こちらも6番人気でレースを迎えるなかで、スタートから主張して行って逃げの選択をしたノースブリッジ。

湿った馬場のなかを、彼らしい地面を叩きつけるような走りでレースを引っ張っていきます。

最終コーナーを回って先頭を譲らず直線を迎えたノースブリッジは、残り400Mあたりから鞍上のゴーサインに応えるように力強く伸びていきます。

2番手以下との距離が少しずつ離れていきそうな手応えでしたが、そこから1、2着馬が揃って伸びてきてノースブリッジの前へ。

その2頭に交わされながらも何とか粘りを見せて、最後は3着という結果でレースを終えました。

もともと彼の走りは素軽い馬場の日本よりも海外に向いていると思っていましたが、カタールそして香港の走りを見ても、やはり海外の芝は合っているようです。

 

2頭とも彼らの持ち味を十分に発揮しての3着健闘だったと思います。

そして、改めてG1の壁は本当に厚いなと感じた週末でもありました。

それでも、G1という舞台で国内外の有力馬たちと先頭を争う姿に、当場で日々強い馬づくりに励んでいるスタッフたちのモチベーションも上がっています。

この先も強い馬づくりを続けて、彼ら2頭に続く活躍馬を送り出していきたいと思っています。

 

当場生産馬のドンアミティエ号が橿原Sを快勝!

2月3日、京都第9R橿原S(4歳以上3勝クラス、ダ1200)に当場生産馬のドンアミティエ号が出走しました。

 

 

前走は1番人気ながら、結果的には少しオーバーペースだったのか、最後まで粘り切ることができずに3着に終わったドンアミティエ。

今回はこの3勝クラスで上位争いをしている他馬の存在もあるなかで、3番人気に支持されてレースに臨みました。

このレースで好スタートを決めたドンアミティエは、楽な手応えで2番手の位置に付けて、そのままレースを進めていきます。

同型馬が先頭を行くなか、ピッタリとマークする形で最終コーナーを回って直線を迎えます。

先頭馬もドンアミティエも手応え十分のなかで、直線では追い比べのマッチレースになりましたが、最後はドンアミティエが先頭馬をクビ差交わして優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2021年のサマーセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。

サマーセール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のドンアミティエ】

 

これでOPクラスの仲間入りを果たしたドンアミティエ。

レース後の和田騎手からは、最後で甘くなったとのコメントもあったようです。

OPクラスではその課題を克服しなければ上位争いできないでしょうから、今後の彼のさらなる成長ぶりに期待したいと思います。

 

当場生産のミトノユニヴァース号が名古屋重賞・新春ペガサスCを快勝!

1月16日、名古屋競馬第12Rの重賞・新春ペガサスC(ダ1700、SPⅠ)に当場生産のミトノユニヴァース号が出走しました。

 

 

前走の笠松の重賞ライデンリーダー記念を勝って臨んだこのレースでは、堂々の1番人気に支持されました。

スタート後は中団あたりでレースを進めていきます。

向こう正面あたりからペースアップすると、2番手までポジションを上げて最終コーナーを回っていきます。

最後の直線を迎えてそのまま加速しながら先頭に立ったミトノユニヴァースは、2着馬の追撃を凌いで最後は1馬身1/2差をつけて優勝しました。

馬主様ならびに関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は一昨年のサマーセールに上場したものの、背ったるの馬体が嫌われてか、残念ながら主取りとなった馬です。

それでも、その後に縁あって現オーナーに庭先にてご購買いただきました。

これで3つ目の重賞制覇となったミトノユニヴァース。

この地区での同世代のなかではトップクラスだと思うので、これからも馬主様やファンの方々に喜んでもらえるレース内容を期待したいと思います。

 

当場生産馬のインテグレイト号が新馬戦を快勝!

1月14日の京都第5R新馬戦(芝2000)に、当場生産馬のインテグレイト号(父キタサンブラック)が出走しました。

 

 

キタサンブラック産駒であること、また順調に調教を積んできた過程が評価されてか、4番人気でレースを迎えたインテグレイト。

スタートしてからは5、6番手あたりで折り合うように位置しながら、レースを展開していきます。

向こう正面でペースが上がってくると、インテグレイトも徐々にペースアップしていって、最終コーナーあたりでは3番手につけながら直線を迎えます。

最後の直線で2着馬に追い付くとそこからさらに伸びて、最後は2着馬に1/2馬身差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

 

 

本馬は、2022年のセレクションセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。

セール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のインテグレイト】

 

1歳時のセレクションセール上場時には体高がすでに160cmに達していたように、キタサンブラック産駒らしい重心が高くて柔軟性のある体質の持ち主でした。

現在の馬主様に高い評価をいただき落札していただきましたが、今日はその期待によく応えてくれたと思います。

馬主様にとってはJRAにおける所有馬初勝利とのことで、大変喜んでくださっていると調教師の先生からは伺っています。

そして、今回の勝利は厩舎における調整力の高さも大きな勝因でしょう。

約2ヶ月前から多くの追い切り本数と稽古量をこなしてきました。

センスの良い勝ちっぷりだったと思いますが、この調教量があってこそのレースでの動きだったと思います。

次走を含めた今後の予定はこれからだと思いますが、レース内容はまだ荒削りの部分があるだけに、今後の伸びしろも期待できます。

芝の中長距離路線ならば上のクラスでも通用しそうなので、今後の彼の走りに注目したいと思います。

 

今年の初勝ちはピューロマジックから!

今年もよろしくお願いいたします。

1月6日、京都第6R(芝1200、3歳1勝クラス)に当場生産馬のピューロマジック号が出走しました。

 

 

2歳1勝クラスのさざんか賞で2着した前走が評価されたのか、今回のレースは1番人気に支持されていました。

いつも通りスタート良く飛び出したピューロマジックは、そのまま先頭に立ってレースを引っ張っていきます。

逃げながらも、本馬にとっては早すぎない程度のペースでレースを進めていきます。

最後の直線になって、鞍上の坂井瑠星騎手のゴーサインに応えて加速したピューロマジックは、結局2着馬に2馬身差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2022年のセレクションセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。

セール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のピューロマジック】

 

改めて1歳時の立ち姿を見ても、どちらかと言えばダート向きと言えそうなのですが、兄馬たちもそういう馬体をしていながら芝もこなしてしまいます。

母メジェルダの芝適性が産駒たちに程よく反映されているのでしょう。

1勝クラスを勝ったことで、今後は重賞も含めたOPクラスのレースに出走することになります。

短距離スピードに秀でた馬だけに距離延長は難しいかもしれませんが、これからも明るいニュースを当場に届けてくれるような勝ちっぷりだったので、今後も期待しながら応援したいと思います。