2024年08月21日
8月18日の札幌第11R札幌記念(G2、芝2000)に当場生産馬のノースブリッジ号が出走しました。
G1馬3頭、そして昨年このレースを制しているブログノーシスたちが人気するなか、本馬は5番人気で出走しました。
レースで好スタートを切ったノースブリッジは、先頭を主張するアウスヴァールの2番手という位置でレースを展開していきます。
向こう正面では先頭との差がありましたが、3~4コーナーあたりで一気に差を縮めて最後の直線へ。
直線を迎えて鞍上の岩田康誠騎手のゴーサインで抜け出しを計ったノースブリッジは、一気に先頭に立ってそのまま後続を突き放す形となり、最後は2着馬に1馬身3/4差をつけて優勝しました。
馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。
本馬は、2019年のセレクションセールで現在の馬主様にご購買いただきました。
当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。
【セレクションセール】№73アメージングムーンの2018(牡 父モーリス)
【1歳時のノースブリッジ】
普段からうるさい面があるのは相変わらずのようで、私も本州から北海道への輸送がどうなのか心配していましたが、やはりそこは海外遠征の経験が活きていたようです。
以前よりも遠征先でフィットするまでの時間が短くなっているようですし、普段から厩舎関係者の方々が管理してくださっている一方で、岩田康誠騎手も調教に跨ってくださっていました。
そして陣営の見込み通り、やはりこの馬は洋芝が合います。
最終コーナーからゴールまでの加速力は彼本来のものでしたし、彼自身のレースができたときは、本当に強い勝ち方をしてくれます。
また、鞍上の岩田康誠騎手の騎乗ぶりも、スタートからゴールまで終始完璧と言っていい見事なレース展開だったと思います。
陣営としては12月の香港Cが目標のようで、このレースを勝ったことでレーティングが上がるでしょうから、陣営の希望通りに選出されればと願っています。
香港に向けて1度レースを使うのか、それとも直行するのかはこれからの判断になるようです。
それにしても、彼の属するモガミヒメ牝系についてはローレルゲレイロが重賞4勝、ディープボンドも重賞4勝、そしてノースブリッジが重賞3勝とかなり層が厚くなってきました。
この3頭についてはそれぞれ海外経験もあるなど、本来は日本のローカル血統の牝系ですが、当場でこの牝系に力を入れてきた結果がJRAや海外での活躍に繋がっていると感じています。
現状、この牝系出身の重賞勝ち馬が牡馬だけなので、当場としては牝馬でも重賞勝ち馬を送り出したい思いもあるので、さらなる活躍馬を出せるように牧場一丸となってこれからも強い馬づくりを続けていきます。