2024年06月02日
6月2日東京第10RタイキシャトルC(3勝クラス、ダ1400)に、当場生産・所有のバグラダス号が出走しました。
この3勝クラスでは2着、2着、3着、3着と着実に上位でゴールしていたことや、得意の東京ダ1400という舞台というこもあり、トップハンデながら3番人気に支持されました。
このきょうだいは抜群のスタートセンスがあるので、最内の1番枠ならスタート次第で逃げるのもありかなと見ていたら、なんと後方からのスタートになってしまいました。
鞍上のルメール騎手はその時点で腹を括ったのか、無理にポジションを上げようとせず、最後方からレースを進めていきます。
前のほうがハイペースでレースを進めるなか、プレッシャーのかからない位置でしっかりと脚を溜めるバグラダス。
直線を迎えてからも、鞍上のルメール騎手は焦らず一気に突き抜けられるポジションを探していました。
そして、スペースができてから鞍上のゴーサインが出されると、バグラダスが一頭だけ脚色の違う切れ味で一気に駆け上がっていきます。
最後は2着馬に1馬身1/2差をつけて優勝しました。
3F34.1は上がり最速の脚でしたし、重馬場ながらタイムも1:21.8と速かったです。
本馬は当場の生産・所有馬です。
その経緯は旧ブログで以前書いているので、興味のある方はこちらからご参照ください。
嘉藤調教師と会うたびに「バグラダスでなんとかオープンに行きたいね」と話していましたが、念願が叶って大変うれしく思います。
まさか3勝クラスを卒業する際のレース振りが、最後方からの上がり最速の追い込みだったとは思いもしませんでした。
母メジェルダは、これで初仔のメディーヴァル(4勝、韋駄天Sなど)、2番仔バグラダス(4勝、タイキシャトルCなど)そして先日の3番仔ピューロマジック(3勝、G3葵Sなど)と、初年度産駒から3世代連続でJRAオープン馬を出したことになります。
メジェルダの現役時代は、2歳時に非凡なスピードを見せてG3ファンタジーS2着するなど期待されましたが、3歳時以降は残念ながら結果が伴いませんでした。
しかしながら、産駒はメディーヴァルやバグラダスのように古馬になってオープン入りする馬が出るなど、メジェルダはディープインパクト肌の繁殖牝馬として非凡な才能を発揮してくれています。
今年はレイデオロの立派な牝馬を産んでくれたので、当場内に将来に向けてメジェルダの血を残す意味でも、この当歳牝駒は残す方向で調整することになりそうです。
なお、今年はサートゥルナーリアの仔を受胎しているので、来年メジェルダがどんなタイプの産駒を産んでくれるか今から楽しみにしているところです。